日本IBMは,WebサイトのHTMLファイルをほかの言語に翻訳するソフトウエアの新版「WebSphere Translation Server for Multiplatforms V2」を,4月12日から販売する。アプリケーション・サーバー上で動作するJavaアプリケーションである。英語,日本語,フランス語など10カ国語に対応している。日本語から英語,英語から日本語へと,HTMLファイルを動的に翻訳する。企業のWebサイトなどに導入すれば,わざわざ英語のWebページを作成する必要はなくなる。

 旧版では,日本語については英語を日本語に翻訳する機能のみであったが,新たに日本語を英語に翻訳する機能を搭載した。ただし,日本語から英語以外の言語に翻訳するときは,いったん英語に翻訳したものをさらに他の言語に翻訳する必要がある。また,ユーザーが独自に単語や語句を追加できるように,「ユーザー辞書マネージャー」と呼ぶツールを用意している。ドミノ/ノーツなどのグループウエアと連携する機能も備える。電子メールやチャットの文章を翻訳してユーザーに送信することも可能だ。

 対応するアプリケーション・サーバーは,WebSphere Application Server,Apache,Microsoft Inetrnet Information Servicesなどに対応。OSは,Windows NT/2000,Solaris,Red Hat Linux,AIX上で動作する。価格は,CPUあたり241万3200円から。(T.F.)