ソシオメディアは3月14日,身体障害者や高齢者でも利用しやすい“アクセシビリティ”の高いWebページを開発するためのツール「LIFT for Macromedia Dreamweaver」の日本語版(開発は米ユーザブルネット)を5月下旬に出荷すると発表した。Webページ開発ツール「Macromedia Dreamweaver」のプラグイン・ソフトとして動作する。

 Webページを視覚障害者にも利用しやすくする方法として,画像データに注釈(IMGタグのALT属性で記述)を付けることがある。視覚障害者は,専用ソフトを使ってWebページの中の文字を音声に変換して聞き取っているが,画像データに注釈があれば,それも読み上げられるため,内容を理解しやすい。LIFT for Macromedia Dreamweaverは,画像データに注釈が入っているかどうかを自動的に確認し,なければ入力を促す。また,画像が色覚障害者にも分かりやすいかをチェックするなど,60種類以上のチェック項目がある。政府が2000年11月に発行した「インターネットにおけるアクセシブルなウェブコンテンツ作成に関する指針」の内容をカバーしている。半角カタカナ文字や機種依存文字の有無などもチェックできる。

 Webページを開発しながらアクセシビリティをチェックしたり,開発済みのページを一括してチェックしたりする機能もある。チェック結果をHTMLベースのレポートとして出力することもできる。チェック結果のレポートは,Webページの開発者が発注元に対して,アクセシビリティに問題がないことを報告する場合などに利用できる。価格は6万5000円。 (K.A.)