ネットワークセキュリティテクノロジージャパン(NST-ジャパン)は2月26日,米セキュリティ・フォーカスのセキュリティ情報サービスである「SIA」と「ARIS」を4月から販売すると発表した。セキュリティ・ホールやウイルスの最新情報などを提供するサービスである。セキュリティ・フォーカスは,セキュリティ関連の著名なメーリング・リスト「Bugtraq」の運営企業として知られている。

 SIAは,ユーザー企業が利用している製品に関して,最新のセキュリティ・ホール情報を提供するサービス。セキュリティ・ホールの詳細やセキュリティ・パッチの入手方法,パッチ適用以外の対処方法などを解説する。情報提供の対象となるソフトは,OSやWebサーバー,Webブラウザ,データベース・サーバー,ワープロ・ソフトなど多岐にわたる。700以上のベンダーの1300以上の製品をカバーする。

 ARISは,インターネット上で実際に発生しているアタックの最新状況と,その対策方法を通知するサービス。インターネット上で,152カ国の約1万カ所に設置された侵入検知システム(IDS)からアタック情報を収集し,分析した結果を報告する。ニムダのように,大量のアタックを発生するウイルスが登場すれば,それをいち早く検知して通報する。

 IDSは,個人や大学,企業などが実際に運営しているもの。セキュリティ・フォーカスは,IDSのログ・データを提供してもらう代わりに,ARISの集計結果を無償,またはディスカウント料金で提供する。

 料金はSIAが年額4995ドルから,ARISが4万9950ドルから。購入時の為替レートで換算して料金を支払う。(K.A.)