アプレッソは1月21日,大規模システムでの利用に向けたBtoB(企業間)/EAI(エンタープライズ・アプリケーション統合)サーバーの新製品「DataSpider Plus」を出荷した。複数のDataSpider Plusを連携させて業務処理を実行したり,複数のデータベースを連携させるような大規模システムでの利用を想定する。

 DataSpider Plusは,既存製品の「DataSpider」をベースに機能を強化したもの。DataSpiderはビジネス・ロジックを比較的容易に設計できるGUIツールを備えるが,DataSpider Plusではその機能を強化した。DataSpider Plusで定義した処理メソッドを外部に公開し,他のDataSpider Plusから呼び出せるようにした。処理メソッドの呼び出しインタフェースは独自のものだが,将来的にはSOAPなどのWebサービス標準に対応させる。

 複数のデータベースからデータを取り出して,1つのXMLデータにまとめるツールも追加した。例えば受注データベースと,商品データベースからデータを取り出して,商品の詳細データを記載した受注伝票を生成するといった処理を,GUIベースのツールで容易に実行できる。

 従来のDataSpiderでは,ビジネス・ロジックの作成ツールと,実行エンジンは同じマシンで動かす必要があったが,DataSpider Plusでは,異なるマシンで稼働させられるようにした。リモートのマシンで動かす作成ツールから,実行エンジンに対してログインして,作成したビシネス・ロジックなどを反映できる。価格は550万円から。(K.A.)