AT&Tグローバル・サービス(AGNS)は,パケッティアの帯域制御装置「PacketShaper」を使った企業内ネットワーク分析サービス「ネットワーク・アセスメント・サービス」を,1月17日に提供開始した。PacketShaperを1週間ユーザー企業のネットワークに設置。トラフィック情報を収集し,それを基に企業内ネットワークの状況を分析してくれるサービスである。データを分析するためのノウハウなどを習得する必要はない。専用の装置を購入するよりも安価に,自社のネットワーク状況を把握できる。

 PacketShaperは,ネットワークを流れるパケットを収集してトラフィックを調査したり,プロトコルや特定の通信ごとにネットワーク帯域を制御するための機器。ネットワーク・アセスメント・サービスではこの機器を使って,社内ネットワークの現状や,特定の拠点との通信量,特定アプリケーションのトラフィック状況,特定サーバーの通信量といった内容を調査する。例えば,IP-VPNサービスを使って多拠点を結んでいる場合に,サーバー群を収容しているネットワークにPacketShaperを設置する。ネットワーク上を流れるパケットをモニターして分析すれば,どの拠点からのアクセスが多いかや,どの業務システムがネットワークを圧迫しているか,などといったことがわかる。調査した結果に問題点や解決策などを付与し,レポートとして提出してくれる。

 AGNSはサービスの販売窓口となり,PacketShaper設置や取得したトラフィック・データの分析といった作業はティ・アイ・ディが担当する。PacketShaperはパケッティアが提供する。サービス利用料金は20万円からで,調査対象や項目を追加すると追加料金が発生する。2002年3月末まではキャンペーン期間で,PacketShaperの帯域制御機能やそれを利用するためのコンサルティング・サービスを無償で利用できる。(T.F.)