イーズ・コミュニケーションズは,複数のデータベース上にあるデータを利用しやすくするためのソフトウエア「Linkmax」の販売を2001年12月11日に開始した。Webアプリケーションから複数のデータベースに接続する処理の開発コストを4割程度削減できるという。そのためのEJB(エンタープライズJavaBeans)コンポーネントを自動生成する機能などを備える。
LinkmaxはJ2EE(Java2プラットフォーム,エンタープライズ版)に準拠したWebアプリケーション・サーバー上で動作する。Linkmaxが複数のデータべース上にあるデータのインデックスを作成し管理することで,アプリケーションには複数のデータベースがあることを意識させない。データ・アクセス用のEJBは,Linkmaxが用意する管理ツールを使って自動的に生成できる。このEJBの自動生成機能を利用できるのは現在,Webアプリケーション・サーバーにBEA WebLogic Serverを使った場合だけだが,今後,他のWebアプリケーション・サーバーにも拡大していく。また,データ同士の関連性を定義する機能も備えている。複数のデータベース・サーバーに分かれているデータを関連付けたり,関連付けたデータに名前を付けてアプリケーションから利用することができる。
Linkmaxを利用できるWebアプリケーション・サーバーは,BEA WebLogic Server6.1J,WebSphere Application Server4.0アドバンスド版,Oracle9i Application Server。データベース管理システムとしては,Oracle,DB2,Sybase,Microsoft SQL Serverなどが使える。運用向けライセンスは,売り切り,レンタル,インテグレータによるOEM販売がある。売り切りの場合は,1CPUあたり250万円から。レンタルでは,1CPUあたり月額18万円から。OEM販売の価格は個別相談となる。開発者向けのライセンスは,5ユーザーで月額25万円からである。(T.F.)