IIJ(インターネットイニシアティブ)は,動画や画像といった大容量のファイルを高速に配信するためのサービス「IIJダウンロードサイトサービス」を,11月1日に試験提供する。IIJのバックボーンに直結したデータセンターにホスティング。10Mビット/秒程度のスループットを確保するという。容量の大きいコンテンツでも高速に配信できるようになる。200Mバイトのディスク容量が利用できる。

 ホスティングしたコンテンツは,サービスを利用するユーザーのWebサイトからリンクを張ってエンドユーザーに提供する。第三者が勝手にリンクを張ったりしても,アクセスを拒否するようにしてある。直接ホスティングしたコンテンツをダウンロードできるようにすると,負荷が予想できなくなってしまうからである。そのため,ホスティング・サーバー側に,あらかじめリンク元となるWebページのURLを登録しておく。リンク元のURLをHTTP_REFERERとしてリンク先に伝えるというHTTPの仕組みを使って,登録ページからのアクセスであるかどうかをチェックする。

 また,ベーシック認証にも対応する。サブディレクトリの作成や,CGIの利用はできない。試験サービスの期間は2002年1月31日までの3カ月。Web上で20ユーザーを公募し,無料で提供する。(T.F.)