ウェブゲインジャパンは,Javaアプリケーション開発スイートの新版「WebGain Studio 4.5」を発売した。同スイートに含まれるツールのうち,Java開発ツールの「WebGain VisualCafe EnterPrise」とUML(統一モデリング言語)ベースのデザイン・ツール「WebGain StructureBuilder」を強化した。また,Javaのソース・コードをチェックするツール「WebGain Qualty Analyzer」をスイートに加えた。

 ツールの追加機能は次の通り。EJB(エンタープライズJavaBeans)やJSP(Javaサーバー・ページ)を開発するための「VisualCafe Enterprise 4.5-J」は,JSPのデバッグ機能を強化した。また,サーバー側で動作するJavaプログラムの仕様「サーブレット2.2」を新たにサポートした。

 UMLベースのデザイン・ツール「StructureBuilder 4.5」は,XMLを使ったメタデータの交換仕様であるXMI(XMLメタデータ・インターチェンジ)を介して,他のツールで作成したUMLダイアグラムをインポートできるようにした。また,Javaアプリケーションの動作の流れを示す「アクティビティ図」と,オブジェクトがどういう状態でどういう値をとるのかを示す「ステートチャート図」を作成できるようにした。

 新たに追加した「Quality Analyzer 2.1-J」は,Javaのソース・コードをチェックするツール。プログラムの文法や,実行時に使う他のクラスやJavaBeansの動作も含めたアプリケーションの動作をチェックできる。また,コード行数やプログラムの複雑さなどを数値化して分析するソフトウエア・メトリックスや,クラスやメソッドの関係などを数値化して分析するオブジェクト指向メトリックスをサポートする。

 WebGain Studio 4.5は,JavaとRDBをマッピングする「TopLink 3.5」,WebオーサリングやJSPの生成に使う「Macromedia Dreamweaver UltraDev 4」(マクロメディア製),テスト用のアプリケーション・サーバー「BEA WebLogic Server 6.0」(日本BEAシステムズ製),XMLの生成と編集をする「Tibco Turbo XML」(日本ティブコソフトウエア製)を含む。ただし,これらのツールはいずれも現行のバージョン4.1と同じである。

 このほか,WebGain Studio 4.5では利用可能なアプリケーション・サーバーを増やした。BEA WebLogic Serverはバージョン6.0に対応。新たに日本ヒューレット・パッカードの「HP BlueStone」にも対応した。また,VisualCafe EnterPrise 4.5,Dreamweaver UltraDev 4,WebLogic Server 6.0をシームレスに連携する機能を加えた。

 WebGain Studio 4.5には,TopLink 3.5を含まない「Standard Edition」(価格78万円)と全製品を含む「Professional Edition」(価格141万円)の2製品があり,いずれもWindows NT/同2000で動作する。出荷開始は9月末の予定。(Y.Y.)