NTT-MEはADSLや光ファイバーを使ってインターネット接続するユーザー向けに,VoIPを使った電話サービス「WAKWAKコール・ゴーゴー」を9月から提供する。通話相手が同じVoIPの電話の場合は,企業ユーザーが2000円,一般ユーザーが500円から1000円程度の基本料のみで利用でき,通話料はかからない。通話相手が通常の電話の場合でも,国内が90秒程度で10円,アメリカへの国際電話でも1分18円と格安である。利用するユーザーはADSLモデムのほかに,VoIP用のTAを設置する必要がある。

 NTT-MEは2001年5月から,同社のIP-VPN(仮想プライベート網)「XePhion」を利用したVoIPの電話サービス「XePhionボイスダイレクト」を,企業向けに提供している。このサービスでは,XePhionのアクセス・ポイントまで専用線を引く必要があり,やや割高だった。WAKWAKコール・ゴーゴーでは,ADSLのような安価で高速な回線を利用するため,格安な料金設定になっている。

 ただし,WAKWAKが提供しているADSL接続サービスは,NTT地域会社のフレッツADSLのみである。サービスに必要なVoIP用のTAなどの機器は,5万円程度での提供を予定している。初年度の売り上げは10億円,3年後の2003年には100億円を見込む。(T.F.)