サイバードは,携帯向けサイトの負荷テスト・サービスを7月に開始する。ウィップスと共同で開発したテスト・ツールを使う。想定する数のユーザーがサイトにアクセスしたときに,ストレスや障害がないかどうかをテストするサービスである。ユーザー数10万以上の大規模サイトにも対応する。また,iモードのCHTML(コンパクトHTML),J-スカイのMML(モバイル・マークアップ言語),EZwebのHDML(携帯端末向けマークアップ言語)のいずれの言語で記述したWebページもテストできる。

 サービス依頼者のサイト内に,ハードウエアとツールを持ち込んでテストする。次第に同時アクセス数を増やしていったり,一定のユーザー数が継続してアクセスしたりするなど,複数のパターンを使ってテストする。テストできるのは,HTTP(ハイパーテキスト転送プロトコル),HTTPS(SSLを使ったHTTP),SMTP(簡易メール転送プロトコル),POP3(ポスト・オフィス・プロトコル・バージョン3),IMAP(インターネット・メッセージ・アクセス・プロトコル)を使うWebアプリケーション。このほか,Webサーバーやデータベース・サーバー,ネットワークの負荷も診断する。

 サービス利用料金は40万円からで,サイトの規模や構成によって異なる。40万円の場合,ユーザー数2万程度の小規模サイトに対し,Webサーバーのみに負荷をかけるスポットのテストになる。このほか,測定用に持ち込むハードとツールの料金として1台あたり1万円がかかる予定である。また,サイバードはインテルおよびサイトロックと協業し,両社も負荷テスト・サービスを販売する。(Y.Y)