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第26回 XMLマスター:プロフェッショナル
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| 試験の名称と概要: | XMLマスター:プロフェッショナル XMLマスターは,XMLの標準的知識レベルを認定するベンダー・ニュートラルなXML技術者認定制度。XML技術者育成推進委員会が運営し,「XMLマスター:ベーシック」と「XMLマスター:プロフェッショナル」の2ランクがある。ベーシックは,XMLの基本知識とXML文書そのものの文法の理解が中心である。プロフェッショナルは,より実践的にXMLをシステムで使用するための技術に重点が置かれている。プロフェッショナルを受験するためにはベーシックに合格している必要がある。 XML技術者育成推進委員会 http://www.xmlmaster.org/ |
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| 筆者略歴: | 合田 英二(ごうだ えいじ) 2003年に外資系コンピュータ会社に入社。現在は,システム開発のデータ・モデリングの仕事に従事。資格は市場での自分の価値を証明するために必要と考えている。保有資格は,情報処理技術者(初級システムアドミニストレータ,基本情報技術者),XMLマスター:プロフェッショナル,TOEIC710点など。 |
長く使えそうなXMLマスター
これらの条件を満たす資格は何だろうと考えた結果,「XMLマスターしかない!」という結論に達した。XMLならWebサービスに不可欠な技術だから当分は使えるだろう。社内でこの資格を持っている人はあまりいないので,取得すれば希少価値がある。
XMLマスターには「ベーシック」と「プロフェッショナル」の2ランクがある。私はレベルの高い「プロフェッショナル」の取得を目指そうと考えた。ただしプロフェッショナルを取得するには,まずベーシックに合格しなければならない。そこでベーシックの勉強から始めた。
ベーシックは1冊集中学習で合格
私が従事しているアプリケーション開発は,XMLとまったく関係がない。実務でXMLを使っていないので,白紙の状態からのスタートだ。XMLを使っている人に比べてかなり不利である。そのうえ本業のプロジェクトが厳しい状態になってしまい,確保できる時間はわずかしかない。合格するには,少しでも効率的な勉強方法が必要だった。
私は,あれこれ手を出さずに1冊の参考書に絞って学習し,そこに収録されている問題を何度も繰り返し解いた。いわば「1冊集中型」だ。これを1日2時間,1週間続けた。その結果,その参考書に載っている問題は,すべて完全に解けるようになった。これで自信をつけた私は,2004年1月,自信をもってXMLマスター:ベーシックを受験し,難なく合格した。
プロフェッショナルも同じ勉強法で臨んだが…
次は本命のプロフェッショナルだ。プロフェッショナルを受験したのは,ベーシックに合格してから約2カ月後の2004年3月。その時点でもまだ,プロジェクトは厳しい状態が続いていた。そのため,2カ月間で勉強のために確保できた時間は,受験直前の1週間だけ。しかも,依然としてXMLの実務経験はない。プロジェクトが終わってから,ゆっくり勉強して受けるという選択肢もあっただろう。だがベーシックを合格した勢いのあるうちに,突っ走りたかった。
受験勉強はベーシックのときと同様,1冊集中型を採用した。1冊の本を徹底的にこなす。掲載されている問題を完全に解けるようにする。1日2時間を1週間続ける──。ベーシックのときはこの方法でうまくいったのだから,今度もうまくいくと思った。しかし,これが間違いだった。
結果は不合格。ほんのわずかだが,合格ラインの80%に届かなかった。参考書で見たような問題はほとんど解けた。だが,参考書の問題にはなかった領域や,問題があってもより詳しい内容が問われたものなどは,ほぼ全滅だった。私がとった1冊集中型の勉強法では,参考書の問題と類似した問題しか解けないのだ。
敗因は試験を甘く見たこと
敗因は明白だった。プロフェッショナルのレベルを目指すなら,それなりに学習法も変えなくてはいけないのに,ベーシックと同じ勉強法を行なった。気持ちのどこかに,プロフェッショナル試験を甘く見ていたところがあったのだ。
試験を甘くみたのは,プロフェッショナルの出題範囲がベーシックとほとんど同じだったからである。SAX(Simple API for XML),Webサービス概要などの新しい分野が若干,追加されているだけだったので,ベーシックで培った知識が使えると思い込んでしまった。しかし実際は,その程度の知識では太刀打ちできなかった。覚えることも多いうえ,用語の意味だけではなく,詳細な内容についても深く理解する必要もあったのだ。さらに実際にXMLを使用した経験がないことも,深く理解できない要因の一つになった。
プロフェッショナルの合格ラインは80%。それに対して,ベーシックの合格ラインは70%である。つまり,プロフェッショナルの方が合格ラインは10%も高い。しかもこの「80%」という正答率は,資格試験の中でもかなり高い部類に入る。1冊の参考書の問題を解くだけで合格ラインを突破するのは,しょせん無理だったのだ。
勉強法を変えて再挑戦 ―― 名実ともにプロフェッショナルに
今回の失敗を踏まえて,私は勉強法を次のように変えた。
・参考書の問題になくても,重要と思われる項目を整理して覚える
・もう1冊参考書を購入して,違う角度から問題を解く
・参考書に記載されているサンプルプログラムを実際に作って動かしてみる
・1日2時間の勉強を2週間行なう
そして2004年7月,プロフェッショナルに再挑戦して,見事合格した。
今回の試験で感じたことは,1回目の挑戦で合格しなくてよかったということだ。なぜなら,知識が少ないまま合格しても,ただ資格を持っているだけになってしまい,アドバンテージにならなかったからだ。再挑戦したことで,結局はXMLへの理解が深まった。今,私は「XMLマスター:プロフェッショナルを持っています!」と胸を張って言える。