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電子自治体ポータル

【熊本県八代市】
SNSを自治体で初めて導入、悪意なき電子コミュニティを構築

市民の交流を支援、サイトのページビュー/登録会員とも増加

2005/04/26 日経BPガバメントテクノロジー

■熊本県八代市は2004年10月、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と呼ばれるコミュニティ・サービスのWebサイト運営をスタートした。 SNSは、悪質な発言が少なく穏やかなコミュニティを築けるのが特徴とされる。自治体では国内初の試みだ。サイトはオープンソース・ソフトを使い職員が自前で開発した。(安藏靖志=ライター)

※ この記事は『日経BPガバメントテクノロジー』第7号(2005年4月1日発行)掲載記事に一部加筆したものです。


 熊本県八代市が運営する地域ポータルサイト「ごろっとやっちろ」が話題だ(http://www.gorotto.com)。自治体で初めて、電子コミュニティの一種である「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」の仕組みを採用したからだ。2004年10月のサイトリニューアル時に導入、11月に入り本格アナウンスをした。

熊本県八代市

■会員同士が“つながり”を感じられるシステム

 自治体の電子コミュニティと言うと、電子掲示板を思い浮かべる人も多いだろう。市民が参加する運営委員会によって活発に議論が行われている神奈川県藤沢ふじさわ市の「藤沢市市民電子会議室」などが有名だ。一方で、自治体の電子掲示板の中には、ほとんど開店休業状態のものや、悪質な発言が相次ぎ閉鎖に追い込まれてしまったケースもあり、必ずしも成功例ばかりではない。

 一般的に、SNSは電子掲示板と比べて嫌がらせなどの悪質な発言が少ないと言われている。SNSとは、会員からの招待によって入会できるクローズドな電子コミュニティだ。つまり、会員は必ずほかの会員と友人や知人といった関係を持っていることになる。そして、その関係は会員のページ上で「ともだち」一覧として表示される。

 匿名ではあっても「AさんやBさんとのつながりがあるから、たぶんCさんはD業界の人だろう」といった漠然とした実名性が生まれる。「そうすると、変な発言はしにくくなるのではないか、という考えもありました」—システム全体の開発を担当した八代市行政管理部行政システム課電算システム係の小林隆生氏は、SNSの効用をこう語る。


■SNS「ごろっとやっちろ」への入会の仕方 SNS「ごろっとやっちろ」への入会の仕方
1.会員Aさんは「ごろっとやっちろ」にログインする。「招待」ページで、Bさん(この時点では非会員)のメールアドレスを入力して送信ボタンをクリック
2.AさんからBさんあてに「ごろっとやっちろ」への招待メールが届く
3.Bさんは招待メールに記してある入会用のWebページに行き、住所、本名など必要項目を登録して入会手続きをする。すると「ごろっとやっちろ」より入会確認メールがBさんの元に届く。そのメールに書いてある承認用URLをBさんがクリックする
4.Bさんの入会完了。AさんとBさんは「ともだち」になる。Bさんは自分用のページを持ち会員用メニューを使えるようになる。


■「ともだち」のネットワークが広がっていく
 プロセス

1.AさんがBさんと「ともだち」になりたい場合、AさんはBさんのページの「ともだちになる」ボタンをクリックする。
2.するとAさんからBさんにメッセージが届く。
3.BさんがAさんと「ともだち」になることを承認すれば、お互いが「ともだち」になり、双方のページの「ともだちリスト」にそれぞれの名前が表示される。

※ なお、Aさん、Bさんとも会員の場合。どちらかが非会員の場合は、図1のような手順で「ともだち」になる。

 実名での参加となれば、多くの人は尻込みしてしまうだろう。かといって完全に匿名で利用できるとなれば、管理する自治体側は悪質な発言の対応に追われることにもなりかねない。一般的にSNSは、既存会員からの招待によってしか会員登録ができない。その意味では“閉鎖的”ともいえるが、一方で、会員同士が「ともだち」などの関係で結ばれていくことで、実名を公表せずに参加しても“漠然とした実名性”や“安心感”が生まれるという面もある。こうした心理的効果が、SNSから無責任な発言や悪意のある発言を減らし、穏やかなコミュニティを成立しやすくしている理由だとされている。

 なお、「ごろっとやっちろ」では、市民が参加しやすくするため、会員の紹介がなくても入会できるようにしている。本名や住所、メールアドレスなどは入会時に登録してもらうためか、SNSならではの穏やかさは、今のところ保たれている。

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