全国電子自治体会議・会場風景写真
全国電子自治体会議の様子

 5月28日、自治体の情報政策担当者を中心に156人を集めて「第4回 全国電子自治体会議」(主催:日経BP社)が、東京・四谷の主婦会館プラザエフで開催された。テーマは「Webアクセシビリティ」。

 会議の中で、政令指定都市および中核市(合計48自治体)の自治体サイトについての、アクセシビリティランキングが公表された。最もポイントが高かったのは、さいたま市、第2位は仙台市、第3位は静岡県浜松市だった。

 このランキングは、6月20日に発効予定のWebアクセシビリティJIS(JIS X8341:高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス-第3部:ウェブコンテンツ)の原案を参考に、『日経パソコン』編集部が独自に作成した57項目についてポイント集計したもの。調査は日経BPコンサルティングが実施した。調査期間は政令指定市が2004年4月5日~4月18日、中核市が4月6日~4月18日。

 ランキングを発表した中野淳 日経パソコン副編集長は「Webアクセシビリティのガイドラインを策定するなどして熱心に取り組んでいる自治体でも、必ずしも上位にランキングされなかったケースがある。議会や水道局といった、自治体内でも独立性の高い組織が運営するページが管理しきれず、アクセシビリティ対応が取れていないページがあったのが原因だ」と分析。全組織横断的な取り組みの重要性を指摘した。

■自治体サイト(政令指定都市/中核市)アクセシビリティランキング TOP10
順位 都道府
県名
合計 基本
構造
(25)
操作性
(25)
画像・
動画・
音声

(15)
デザイン
・文字

(20)
トップ
ページ

(15)
1 さいたま市 67 18 18 7 13 11
2 仙台市 66 16 17 10 13 10
3 浜松市 65 16 18 8 10 13
4 奈良市 64 19 13 5 19 8
5 大分市 63 16 12 12 10 13
6 宮崎市 62 10 13 10 14 15
7 高槻市 61 18 13 7 9 14
8 大阪市 60 18 15 9 8 10
9 いわき市 59 10 15 8 13 13
9 堺市 59 15 12 8 11 13

 なお、同一項目で調査した都道府県サイトのアクセシビリティランキングが、「電子自治体ポータル」で既に公開されている。

(黒田隆明)