都道府県CIOフォーラム・会場風景写真
都道府県CIOフォーラムの様子

 都道府県のIT施策の推進に寄与することを目的に、全国47都道府県が設立した「都道府県CIOフォーラム」の年次総会が、8月26日・27日に富山全日空ホテル(富山県富山市)で開催された。

 都道府県CIOフォーラムとは、都道府県のCIOまたは情報政策責任者による定期的な連絡会議の場で2003年8月に設立された。会長は富山県情報政策課長の寺林一朗氏。副会長に静岡県企画部高度情報総室長の村松茂氏が務める。会議には38団体・63人が出席、「CIOのあり方」「電子申請の現状と課題」「情報セキュリティ」などをテーマに積極的な議論が展開された。

 都道府県CIOフォーラムでは、47都道府県に対して行ったアンケート結果を公表した。その結果、12団体がCIO(最高情報責任者)を、18団体がCIO相当職を設置していることが分かった。前年同時期のアンケート調査では、CIOのいる団体が7、相当職のいる団体が7。2003年から2004年に掛けての1年間で、CIOあるいはCIO相当職を置く都道府県の数は2倍以上増えたことになる。

■CIO設置の有無
都道府県CIO設置の有無・円グラフ

 アンケートでは今後のIT関連予算の見通しについても聞いている。「増える」が10団体、「減る」が8団体、現状程度が11団体、不明が17団体だった。前年の調査では「増える」が25団体、「減る」はわずか2団体。地方自治体の財政が厳しくなる中、IT関連予算も抑えられていく傾向が見られた。  

(黒田隆明)