■調査概要
●調査対象サイト47都道府県、13政令指定都市、東京23区、2000年時点で人口7万人以上の都市と「自治体サイト・ユーザビリティ調査2003」のユーザビリティ上位の都市。合計332サイト(注1)。
●調査時期・調査方法2004年9月から10月にかけて、調査員が実際に自治体サイトを閲覧しながらチェックを実施。閲覧の際には、「Microsoft Internet Explorer」(バージョン5.0、5.5、6.0のいずれか)を使用した。
●調査内容Giga Information Group(米国)が開発したウェブサイト・スコアカード(注2)をベースに、日経BPコンサルティングが自治体サイトに必要な項目を考慮に入れて独自に診断項目を作成した。
●調査項目・採点方法ウェブサイト・スコアカードでは、全部で約450項目の調査を行うが、今回の自治体サイトチェックでは、「トップページ・ユーザビリティ」「サイト・ユーザビリティ」「アクセシビリティ」「インタラクティブ」「プライバシーとセキュリティ」の5軸で、計49項目を調査した(注3)。
各調査項目について、問題がなければ「可(1)」、問題がある場合には「不可(0)」と採点した(一部の調査項目については部分点(0.5)もある)。対象ページを冒頭からチェックし、基準に合わない要素が見つかれば、その時点で「不可」と採点した。このため、「不可」に該当するものが複数あっても、すべてを洗い出したわけではない。また、いずれの調査項目についても、リンク名から調査対象とする情報や機能があるとは分かりにくい場合、リンクはあるが「工事中」「準備中」の場合、その情報は「存在しない」ものとして、「不可」と判断した。
●調査対象ページ原則として、トップページおよびトップページにリンクのあるページを調査対象ページとした。
日本語版と外国語版のトップページを用意している場合、日本語版をトップページとして調査した。また、htmlバージョンとFlashバージョンを用意している場合、htmlバージョンのトップページを調査対象にした。さらに、特に情報のないゲートウエーページがある場合、ゲートウエーページを除いて調査した。
トップページにリンクのあるページでも、以下のページは対象外とした。
- 「Topics」「News」「更新情報」からリンクしたページ
- 公式サイトの外国語版ページ
- 議会、病院、図書館、学校など独立性の高い機関・施設のページ
- トップページとはドメインが全く異なるページ(ただしドメインが異なっていても、主要コンテンツの一部となっている場合には、この限りではない。対象ページと見なしたものもある)
原則として、PDFやFlashなど、プラグインを必要とするページに掲載した情報は、アクセシビリティの観点から、その情報は「存在しない」ものとした。
ただし、トップページでFlash上にリンクを配置しているサイトは、以下のように取り扱った。
- Flash上のリンクについては、そのリンクが「ある」ものとして診断
- Flashもその他のアニメーションと同様、調査項目「1.6.b」の動的要素の一部と判断し診断
各カテゴリーを10点満点でスコア化し、5つの調査カテゴリーのうち、「トップページ・ユーザビリティ」と「アクセシビリティ」は合計30点、「サイト・ユーザビリティ」は20点、「インタラクティブ」と「プライバシとセキュリティ」は10点となるように重み付けを行った。合計点である総合スコアは100点満点となる。
●調査機関調査企画・設計・分析:日経BPコンサルティング 調査第三部
(注1) 今回調査した自治体一覧は下記URLに記載
http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/sales/web/pdf/ichiran.pdf
(注2) ウェブサイト・スコアカードについては下記URLを参照のこと
http://consul.nikkeibp.co.jp/consul/scorecard/index.htm
(注3) 調査基準の49項目の概要は下記URLに記載
http://govtech.nikkeibp.co.jp/special/2004/
sp041210_koumoku.shtml