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目標見えたゴマ粒チップ(最終回-1)Wal-Mart社の発表で目の色変わる***** 前回を読む ***** 地道な洗い出しで信頼性を向上する 無線タグの価格低下や,新しい周波数帯の確保によって,無線タグを利用する敷居は今後2年〜3年で急速に低くなりそうだ。ただし,実際にシステムとして運用するには,無線タグ自体の技術開発だけでは不十分である。無線タグの情報を読み取って処理するシステム側の進歩も必須となる。 大きく3つの取り組みが今後の焦点になる。(1)無線タグを実際の運用現場で確実に読み取るための環境づくり,(2)ほかの業務システムとの連携を実現する技術開発,(3)消費者のプライバシー保護に関する議論,である。現在,国内外で進められているさまざまな実証実験で,課題の洗い出しや,システム構築に関するノウハウの蓄積が急速に進むだろう。 認識率を99.97%まで向上 (1)の認識率の向上は,新技術の開発というよりは,むしろ実証実験を通じた実運用で課題を洗い出し,それを一つひとつつぶしていく地道な作業の色合いが濃い。 千葉県柏市にある自社のPETボトル工場で2002年11月に実証実験を始めた大日本印刷の担当者は「世の中はヒートアップしているが,使ってみるとできないことは意外と多い」と話す。この実験では,無線タグの認識率は当初85%ほどだった。実験を通じて課題を洗い出し,微調整を続けたことで,認識率は99.97%まで向上したという。 大日本印刷は,PETボトルの工場で原材料を運ぶ数千個のパレットに13.56MHz帯の無線タグを取り付けた(図1[拡大表示])。リーダー/ライターで読み取ったID番号は,Auto-ID Center(現EPCglobal)仕様の無線タグ関連システムで処理する。同センターの仕様で定めたサーバ技術「Savant」の機能を備えるサーバ3台を設置した。リーダー/ライターから受け取った情報を処理する役割を果たす。このうち2台はパレットの出荷元と出荷先の2つの拠点に設け,1台はこれらの拠点の情報を統合するために用いた。 実証実験では,無線タグの正常な認識を妨げる数々の課題が浮かび上がった。無線タグの取り付け位置や,アンテナの設置位置といった環境に起因するものはもとより,リーダー/ライターの読み取り頻度やサーバ間の連携など,課題は多岐にわたる 注1)。「ネットワークの利用を前提とした無線タグ関連システムでは,多くの機器が連携するため,誤りの発生個所を特定しにくい。実際に運用してみないと,問題解決のノウハウは蓄積できない」(大日本印刷)。
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本記事は日経エレクトロニクス2003年8月4日号のLeading Trendsを基に,RFIDテクノロジが再編集したものです。コメントを掲載している方の所属や肩書きは掲載当時のものです。 |