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ブロードバンド向けVoIPゲートウエイを開発する(2001年6〜10月)

2005/05/18

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沖電気工業
情報通信事業グループ
インキュベーション本部
eおとプロジェクト
薄葉 伸司 沖電気工業
情報通信事業グループ
インキュベーション本部
eおとプロジェクト
薄葉 伸司

ブロードバンド・サービスの急激な低価格化に伴い、ブロードバンド・サービス向けにVoIPゲートウエイを開発することになった。これまでの企業向けとは違った要件の開発だった。

写真1 最初のブロードバンド向けVoIPゲートウエイ「VA14」
写真1 最初のブロードバンド向けVoIPゲートウエイ「VA14」
 初のブロードバンド・ネットワーク事業者向けVoIPゲートウエイとなる「VA14」の開発が始まった(写真1)。課題は二つあった。「価格」と「納期」である。低価格と短納期の二つを同時に実現することが求められたわけである。

 コストダウンの方策を考えてみると、LSI化は大きな効果が見込め、劇的に価格を下げる可能性があった。当社では伝統的に、技術的な理想を追求する傾向が強く、専用のLSI開発を行うことも一つの選択肢だった。しかし、その時点では市場規模がまだ不透明であり、開発費を確実に回収できる保証はなかった。

 また、通常のスピードでLSIを開発していては、2001年中の製品化に到底間に合わない。従来の開発とは別のやり方が必要であった。

汎用部品で部材コストを抑える

 部材のコストは、多くの数が流通することで下がっていく。逆に、コストが下がらないと数が増えず、負のサイクルに陥ってしまう。しかし、なんらかのきっかけで、数量が増え始めると、価格が下がる。価格が下がるとさらに数量が増えるという正のサイクルが回り始める。鶏が先か卵が先かというパラドックスである。今回の製品開発で最も重要なことは、この正のサイクルの「きっかけ」を作り出すことだと考えた。では、どうしたらよいか?

 私たちは「汎用部品の採用」にそのきっかけを求めた。専用のLSIを作っていては間に合わないし、そもそも不透明な需要を的確に捉えることは難しい。そこで、私達は機能的には多少冗長であっても、大量に出回っている汎用部材をあえて採用し、徹底的に使うことにしたのである。たとえば、携帯電話などに使われている部品である。

 専用LSIを開発するなどの理想とする設計からはズレるので、究極的な機器コスト対策には繋がらないが、コストは確実に下がる。この“確実さ”を優先した。

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