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1億ダウンロードを突破したSkypeの脅威(3)なぜ無料? どうして音がいい? 秘密はPtoPにあり
「これほど音質の良いIP電話ソフトをなぜ無料で利用できるのか」——。ユーザーや通信業界関係者の多くが抱く疑問に,スカイプ・テクノロジーズの二クラス・センストロームCEO(最高経営責任者)は事もなげに答える。「PtoP(peer to peer)技術を使うため,ユーザーが増えてもサーバーの追加投資は必要ない」。 実はこのPtoP技術にこそ,従来のIP電話サービスとは違うSkype最大の秘密がある。 通常のIP電話サービスは,通話相手を探したり通話状況を把握するために管理サーバーが必要になる。例えばIP電話サービスで一般的に使われているSIP(session initiation protocol)では,SIPサーバーが相手先の割り出しや相手の呼び出しなどを行う。ユーザーが一斉に電話をかければ,SIPサーバーにアクセスが集中してつながらなくなってしまう。 ところがSkypeではそういったことは起こらない。管理サーバーがいくつもあるからだ。実は,ユーザー自身のパソコンを自動的に管理サーバーとして使うのである。特定の条件を満たした複数のパソコンが全ユーザーの情報を手分けして管理し,必要に応じて情報交換する。つまり,どれだけユーザーが増えてもサーバー設備の増強は不要というわけだ。 常時200万以上のオンライン・ユーザーを抱えながら,スカイプが用意するサーバー設備はソフトのダウンロード用の数台で済んでいるのはこのおかげ。「限りなく少ないコストで運用しつつ,Skype Outなどの付加サービスから若干の収益が上がればいい」(センストロームCEO)。これがスカイプのビジネスモデルだ。 ときどきに応じてスーパーノードを自動選択 Skypeの仕組みをもう少し詳しく説明しよう。ユーザーがSkypeをダウンロードすると,最初に通話相手を問い合わせるパソコンのIPアドレスが示される。これらのパソコンは「スーパーノード」と呼ばれ,次回の接続からはそのパソコンに通話相手の検索を要求する。 スーパーノードは,(1)グローバルIPアドレスを付与されている,(2)高速なCPU(中央演算処理装置)と大容量のメモリーを持つ,(3)Skypeの連続起動時間がある程度長い——など特定の条件を満たしたパソコンが自動的に選ばれる。インターネットに不特定多数存在し,互いに接続しているパソコンのIPアドレスなどの情報を交換。通話要求があった場合には該当するIPアドレスを伝える。
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