続・IP電話の夜明け前(5)記念日はバレンタインデー(2000年1月)
残った課題に対する対策の検証が完全に済まない状態で出荷判定会議を迎えた。説明しながらもいやなムードを肌で感じていた。
同席していた開発とりまとめの近藤君はじめ、開発に携わったメンバー達は、このNGという結果に少々落胆を隠せなかった。しかし、私だけでなく全員が前向きに捉えられたことは確かでそれが救いであった。開発メンバー達と慰労会を実施することになった。翌日からまた検証作業が待っていたが、ゴールははっきり見えていたので、それまでのような気持ちの重苦しさはなかった。 週末には久しぶりにカレンダー通りに休みをとった。泥のように眠り込んだことを思いだす。私だけでなく、開発担当者のなかには24時間眠り続けた者もいたと聞いた。開発の現場ではどこでも同じようなことが起きているとは思うが。 その後、不具合の原因とそれに対する対策の正しさを証明することができ、1回目の出荷判定会議から約半月後の2月14日、ようやく公式に出荷判定の合格にたどり着くことができた。こうして2000年のバレンタインデーは、日本初のIP-PBXの開発が完了した、私たちにとっての大事な記念日となった。 フルIP-PBXの先駆けになった この第一号IP-PBX「IPstage」は、ある先進的なお客様にご採用いただいたものであった。その後今日まで、IPstageは本当に多くのお客様にお使いいただきながら、育てあげていただいた(図1)。こうして振り返ってみて、あらためてお客様各位に感謝の気持ちで一杯である。
苦しい開発プロジェクトであった。まだ、多くを公にするわけにはいかない点をご容謝いただきたいが、このプロジェクトの結果を総括してみよう。
|
週末スペシャル
電子書籍をめぐる動きが活発に
システム開発者のための祭典「XDev」
続・ファシリテーションの技術
|