ボーダフォンは26日,発売中のデータ通信カードを9月上旬以降から国際ローミングに対応させると発表した。利用可能地域は世界18カ国・地域。W-CDMAネットワークを使って,ベストエフォートで下り最大384Kビット/秒のパケット通信が可能になる。

 対象機種はセイコーインスツル製のCF型データ通信カード「VC701SI」。現在は国内のみで利用できる製品だが,9月上旬以降は,国際ローミングに対応させた製品を販売する予定。また既に同製品を購入済みのユーザーには,9月上旬以降にファームウエアをバージョン・アップするためのCD-ROMを送付する。同CD-ROMには「ローミング設定ツール」も収録。このツールを使うと,自動または手動でローミング先を設定したり電波状態を確認できる。

 ローミング対象地域は,イスラエル,シンガポール,香港,イギリス,イタリア,オランダ,ギリシャ,スイス,スウェーデン,スペイン,スロベニア,ドイツ,フィンランド,フランス,ベルギー,ポルトガル,カナリー諸島,南アフリカ。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション