京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は7月7日,モバイル通信サービス「KWINS」(KCCS Wireless IP Network Service)の法人向けメニューに,KDDIの「CDMA 1X WIN」を使ったパケット通信サービス「KWINS 3G」を追加したと発表した。KDDIの網の一部を借り,KCCSがMVNO(仮想移動通信事業者)として独自ブランドで再販する形を取る。

 KWINS 3Gの通信速度は,最大2.4Mビット/秒(受信のみ,送信は144kビット/秒)。同社が既に提供しているウィルコムのPHS網を利用した通信サービス(最大128kビット/秒)よりも,高速通信が可能な点が売りだ。「全国展開している企業で,地方などPHSの電波が届きにくいエリアが多い場合にも適する」(KCCS)。一方,PHSを使ったサービスは「定額料金などコストを重視するユーザー向け」(KCCS)になる。

 メニューは,一定のパケット通信料を含んだ準定額プランを3種類用意する。25万パケット分の通信料を含んだ「30MBパック」が月額5145円で,超過した場合は1パケット当たり0.021円が加算される。同40万パケットの「50MBパック」は月額6825円(同0.0189円/超過パケット),同65万パケットの「80MBパック」は月額9240円(同0.0157円/超過パケット)。

 インターネットに接続するにはインターネット接続事業者(プロバイダ)との契約が別途必要になる。