ボーダフォンは7月4日,1.7GHz帯で第3世代携帯電話(3G)サービスを実現するための実験局用予備免許を取得したと発表した。千葉県内に実験用の基地局を設置し,W-CDMA(wideband-code division multiple access)の実証実験を約6カ月間実施する。

 予備免許を取得すると,実験用の基地局などを設置するための工事が可能。工事終了後,総務省に再度申請すると,実験用の本免許を取得して試験電波を流せるようになる。ボーダフォンは本免許取得後,1.7GHz帯での電波伝搬状況を検証するなどのフィールド試験を実施する計画である。

 総務省は6月3日,1.7GHz帯の3Gサービス向けの新周波数割り当てに向けた免許方針案を公表した。ボーダフォンも,「今後の3Gユーザーやトラフィック増を考えると,割り当てを受けている2GHz帯だけでは不足する可能性がある」として,周波数帯の割り当てを希望している。