カイ・コーポレーションは,東京ビッグサイトで開催中の「第2回情報セキュリティEXPO」において,人の名前などをパスワードとして使用する本人認証ソフトウエア「PASSMEMORY」のデモを実施している。

 PASSMEMORYは従来のパスワードのように新たに文字列を覚えるのではなく,既に覚えている人の名前などの文字列をパスワードとして使用する認証ソフトウエア。パスワードに人の名前を使う場合の認証操作は,まずIDを入力すると画面に10人の名前が表示される(写真)。その中にはユーザーがあらかじめ登録しておいた名前が一つだけあり,残りの9人の名前はダミーとなっている。その中から登録した名前を選ぶ行為を数回繰り返すことで本人認証する。

 「従来のID/パスワード方式では,パスワードを忘れることも多かったが,PASSMEMORYではその問題はなくなる。キーボード入力も不要なため,パソコン操作に慣れていない人でも簡単に操作できる」(説明員)としている。

 名前を選択する制限時間,質問回数,表示人数などは自由に設定可能。また,登録した人の名前が3文字名字ならダミーの名前もすべて3文字名字になるなどの機能も備えている。価格はライセンス利用料が1年間で2000円程度。

(中村 良輝=日経コミュニケーション