ソフトフロントは6月29日,東京ビッグサイトで開催中の「組込みシステム開発技術展(ESEC)」で,無線IP電話開発キット「SIP-IPモバイル電話開発キット」を参考出展した(写真)。同開発キットは,無線IP電話機を開発するためのリファレンス・プラットフォーム。無線IP電話機を開発したいメーカーは同キットを購入することで開発期間を大幅に短縮できる。

 SIP-IPモバイル電話開発キットの特徴は,ルネサス テクノロジのSH-Mobileの最新版「SH-Mobile3」を用いたこと。SH-Mobileは,FOMA携帯電話機などでも使われている。OSは日立超LSIシステムズの「SuperH Linux」,SIPスタックはソフトフロント製のライブラリ,無線LANはバッファロー製のCF型モジュールが使われている。ソフトフロントによれば,MPEG-4をハードウエア処理しているため,テレビ電話にも向くという。

 同開発キットは,ルネサス テクノロジ,日立超LSIシステムズなどが参画する「SH-Mobileコンソーシアム」で企画・開発された。