「検索とモバイル(携帯電話)をこれからどうつなげていくかをマイクロソフトとして取り組んでいきたい」――。6月27日,米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長兼チーフ・ソフトウエア・アーキテクト(写真)が都内で「次世代検索を語る」と題して講演,携帯電話を強く意識した。

 ビル・ゲイツ会長は,日本はブロードバンドの普及率とインターネット接続可能な携帯電話の普及率の点で世界で類を見ない先進的な市場であることを指摘。その中で,同社が23日に発表し,25日から日本でも提供を開始した同社開発の検索エンジン「MSNサーチ」正式版に代表される検索技術が携帯電話向けにも必要との認識を示した。

 また携帯電話向けの技術などで,日本での研究開発を強化することも説明。同社MSNサーチ コーポレートヴァイスプレジデントのクリストファー D.ペイン氏によると「現在,携帯電話市場に向けた戦略を立案中」であるとした。

(大谷 晃司=日経コミュニケーション