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 KDDIは6月23日,au(KDDIおよび沖縄セルラー電話)携帯電話の内蔵ソフトを無線ネットワーク経由で更新する機能「ケータイアップデート」を,6月下旬から実用化すると発表した。当初の対応機種は5月に発表した7機種のうち,「W31T」(東芝製,写真左)と「W32SA」(三洋電機製,写真右)の2機種。他の端末はこの機能を実装しないが,今後発表する端末には順次実装していく方針だ。


 現行のau端末では出荷後にソフトのバグが発覚した場合,ユーザーが端末を販売店などに持ち込む必要がある。これに対してケータイアップデートに対応した端末では,パケット通信機能を利用してソフトの更新ファイルを取得。端末上の専用プログラムが,自動的にバグを修正する仕組みだ。ユーザーが更新ファイルを手動でダウンロードする方法と,KDDIから端末に更新ファイルを自動で配信する方法の両方に対応する。

 KDDIはケータイアップデートのプラットフォームに,米InnoPathソフトウェア(旧DoOnGoテクノロジーズ)のシステムを採用。NTTドコモも2003年10月に同社のシステムを導入済みだが,KDDIの方が新しいバージョンとなるため性能面で進化している。例えば端末の機種ごとにソフトの更新ファイル・サイズを最適化することで,更新ファイルの取得にかかる時間を短縮できる。

 また,障害時の復旧機能も向上している。更新ファイルのダウンロード中にパケット回線が切れても,次回の接続時に残りのデータを取得できる。また,更新作業中にバッテリーがなくなっても,充電後に更新作業を継続する。