パソコン・メーカーのソーテックは6月13日,NTTコミュニケーションズのインターネット接続サービス「OCN 光『Bフレッツ』」とNTT東西地域会社のFTTH(fiber to the home)サービス「Bフレッツ」の同時加入を条件に,パソコンの販売価格を割り引くサービスの提供を開始した。対象機種は,同社が5月20日から販売する「PC STATION PD311シリーズ」と「同 PD331シリーズ」。

 これらの中で「PC STATION PD311-F1」(写真,価格は3万9900円)は,同時加入時の価格が無料となる。以前もインターネット接続サービスやADSL(asymmetric digital subscriber line)サービスへの加入のほか,広告の視聴などを条件とした“無料PC”は存在したが,ソーテックのサービスは光ファイバ回線の契約が前提であることが従来の無料パソコンとは異なる。さらに「広告視聴の義務,中古PCでの提供,レポート提出の義務」といった制約もない。

 同PCは同社の直販サイトに限定して販売する。契約後,ユーザー宅で実際にBフレッツの回線工事が完了した段階でパソコンが送付される。この際の送料も無料となるが,インターネット接続の設定はユーザー側で作業する必要がある。無料となる「PC STATION PD311-F1」だけではなく,同シリーズでメモリー容量が異なる機種や液晶ディスプレイとのセット機種も,OCN 光「Bフレッツ」と「Bフレッツ」の同時加入によって割り引き価格となる。

 販売は6月13日の15時から。完売になり次第終了としており,同サービスの販売目標台数は全機種合計で5万台。「通常の新製品と同じサイクルで,爆発的に売れるようなことがなければ2カ月から3カ月はサービスを続ける」(ソーテック)としている。

(大谷 晃司=日経コミュニケーション