千葉市・幕張メッセで開催中の「Interop Tokyo 2005」では,携帯型IP電話機による内線電話ソリューションが多数展示されている。端末はNTTドコモの無線LAN対応FOMA「N900iL」が主流だが,インテルのブースではWindows CEベースの電話機を展示。実際に無線LANの基地局を経由して端末間で通話できるようにしている。

 同社が用意したのは,ソフィアシステムズが提供している携帯型IP電話機開発プラットフォーム「SandgeteII-P」で開発した試作端末(写真)。インテルのCPU「PXA270」とマイクロソフトの基本ソフト「Windows CE 5.0日本語版」を搭載している。現在発売されている携帯型IP電話機の通信方式は最大11Mビット/秒のIEEE 802.11bがほとんどだが,この試作機は11bだけでなく最大54Mビット/秒の11g方式にも対応している。

 このほか同ブースでは,富士通系のネットツーコムが7月に発売予定の「WipCom」も,通話可能な状態で展示中。こちらもWindows CEを搭載した携帯型IP電話機で,コンパクト・フラッシュ型のカード・スロットを備えており,PHS通信カードやバーコード・リーダーなどの周辺機器を追加できる。