総務省は6月8日,日本テレコムに行政指導を実施した。直収電話サービス「おとくライン」に対する販売代理店の営業活動が悪質と判断し,是正を求めた。

 総務省はこれまで,おとくラインの代理店の勧誘についての苦情が目立つとして,日本テレコムに事実関係の説明を求めていた。日本テレコムが総務省に挙げた報告によると,販売二次代理店3社の営業担当者が2004年9月~2005年1月にかけて,顧客の承諾を得ないまま,おとくラインの申込書を作成していたという。

 総務省はこれを極めて悪質と判断。日本テレコムに再発の防止と適正な営業活動を求め,文書で指導した。総務省は引き続き営業活動が適正かどうか,指導・監督する方針である。

(島津 忠承=日経コミュニケーション