NTT東日本は千葉市・幕張メッセで開催中のネットワーク総合展示会「Interop Tokyo 2005」で法人向けIP電話サービスで利用できるソリューションを参考展示している。

 その一つが「ひかり電話ビジネスタイプのモバイルIPソリューション」。ひかり電話ビジネスタイプのユーザーのうち,無線LAN仕様の電話端末を利用するユーザーを対象としている。ユーザーが使う機器としては,NTTドコモのFOMA/無線LANデュアル端末の「N900iL」のほか,NTT東日本ブランドと日立電線の無線LAN端末を現時点で想定している。

 モバイルIPソリューションでは,「拠点間ローミング」と「追いかけ電話」の二つの機能を提供する。拠点間ローミングは異なる拠点に移動しても,同じ電話番号で通話を受発信できる機能。追いかけ電話は,ユーザーの端末が社外に出たことを検知すると,あらかじめ登録してある電話番号に着信呼を転送する。例えば,N900iLであれば,FOMA側の「090番号」を呼び出す。

 現時点で機能詳細や料金などは未定だが「ひかり電話ビジネスタイプのユーザー向けに,来年の1月頃に提供したい」(説明員)としている。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション