電力線通信の標準化を進める業界団体「CEPCA(CE-Powerline Communication Alliance)」が6月3日,正式に発足した。

 屋内で利用する電力線通信の方式は,モデム・メーカー各社が通信方式の異なるチップを採用している状況だ。1本の電灯線上で異なる通信方式を使うと,干渉が発生し通信できなくなってしまう。そこでCEPCAでは,干渉が発生する条件を明確化し,干渉を回避できる仕様を策定するのとともに,相互接続性を確保することを目的としている。

 CEPCAは2005年1月6日に,ソニー,松下電器産業,三菱電機の3社で設立を合意していた。正式な発足に合わせて,東芝,日立製作所,三洋電機,パイオニア,ヤマハの5社が加わり,計8社で活動を開始する。今後の予定としては,7月中旬に設立総会を米国で開催する予定。その後は他の業界団体などとも協調しながら2005年秋を目標に仕様を具体化する計画だ。

(山根 小雪=日経コミュニケーション