日本テレコムは5月18日,直収電話サービス「おとくライン」の営業活動について,同社の代理店の2社が不正な営業をしていたことを明らかにした。おとくラインの営業を巡っては日本テレコムが問題に個別に対応してきたが,「今回は特に悪質なケースのため公表した。今後も調査を継続する」(広報室)。

 同社によると,訪問した代理店の営業員がユーザーの契約の意思を確認せずに申込書へ勝手に押印,ユーザーがおとくラインの契約を申し込んでいたかのように見せかけていたという。現在のところ日本テレコム側で8件の不正申し込みを把握。営業員が所属する2社の代理店に対して,おとくラインに関して一時取引を停止した。2社とも日本テレコムから見て,孫受けに当たる2次代理店である。

 日本テレコムは3月に全代理店に対して,営業部門とは別に契約の確認部門を設置するように要請。契約のチェック徹底を求めた。「代理店の指導を徹底していく。お客様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫びしたい。今後も問題があったら公表していきたい」(広報室)としている。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション