東京・池袋のサンシャインシティ文化会館で開催中の「IPテレフォニー&ケータイソリューション2005」で日立製作所グループのブースでは,日立ハイブリッドネットワークがサーバー・ベースのテレビ会議システム「NetCS series」のオプションとして6月に発売する「FOMA接続オプション」を,デモンストレーションしている(写真)。
FOMA接続オプションは文字通り,NetCS seriesとNTTドコモの第3世代携帯電話「FOMA」の端末を接続し,FOMA端末をテレビ会議用のクライアントとして使えるようにするもの。「保守現場から会議に参加するなどの用途を想定している」(日立ハイブリッドネットワークの林登志雄ビジュアルソリューション本部ビジュアルシステム部UL技師)。サーバー・ベースの社内向けテレビ会議システムでFOMAと連携できる製品は珍しい。
デモでは,サンシャインシティ文化会館に設置したパソコンとFOMA端末,さらに横浜市の拠点にいる社員のFOMA端末とで会議を実演。NetCS seriesのサーバーが制御することで,話者が変わるたびにFOMA端末の画面が追随して切り替わる。動画は32kビット/秒で送るため精細とは言えないが,実用上は十分な品質だろう。
FOMA接続オプションの価格は80万円。NetCS seriesのサーバーの価格は150万円から。
(島津 忠承=日経コミュニケーション)
5月19日~20日、サンシャインシティ文化会館(東京・池袋)で開催(日経BP社主催)。 このイベントの記事は特番サイトで紹介しています。