東京・池袋のサンシャインシティ文化会館で開催中の「IPテレフォニー&ケータイソリューション2005」(20日まで,主催:日経BP社)。NTTドコモのブースでは,同社が4月に発表したビジネス向けのFOMA端末「FOMA M1000」(米モトローラ製)に注目が集まっている。「一般向けに公開するのは初めて」(ドコモの担当者)ということもあり,開幕と同時に多くの人だかりができている。

 FOMA M1000は,W-CDMA,GSM/GPRS方式対応のFOMA端末。IEEE 802.11b準拠の無線LAN機能も搭載し,自宅の無線LANや公衆無線LANアクセスサービスを使って,高速のデータ通信が可能だ。

 FOMA M1000の最大の特徴は,OSにSymbian OSを採用し,Symbian対応のアプリケーションを自由に追加できる点。C++やJAVAといった言語を使って,ユーザーが自由にアプリケーションを開発できる。同社のブースではその特徴を生かして,多彩な業務用アプリケーションのデモを用意,その実力を体験できる。

 その一つが,GPSレシーバーを使った,流通やサポート業務用の支援システム(写真)。FOMA M1000が搭載するBluetooth機能を使い,無線経由でGPSレシーバーに接続。端末の位置情報を取得して,携帯電話網経由で位置情報や作業ステイタスをセンターに送信する仕組みだ。「Symbian OSで動くアプリケーションで端末のBluetooth機能に直接アクセスできるため,動作がかなり速い」(担当者)と,メリットを強調する。

 FOMA M1000の発売は「7月上旬。ボーナス商戦には間に合わせたい」(担当者)とのこと。FOMA M1000用の追加アプリは,ドコモのほか様々なアプリケーション・ベンダーからも登場する予定だ。




5月19日~20日、サンシャインシティ文化会館(東京・池袋)で開催(日経BP社主催)。

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