ソフトイーサは5月17日,VPN構築ソフト「SoftEther VPN 2.0」最新版のベータ3を公開した。ベータ3では,Windows 2000/XPに加え,Windows 98 SE/Meでの稼働が可能になったほか,高速化のチューニングなどが施されている。

 SoftEther VPN 2.0ベータ3は,SoftEtherのクライアント機能「SoftEther VPN Client」と,SoftEtherのサーバー機能「SoftEther VPN Server」ともにWindows 98 SE/Meで稼働できる。VPN ServerはWindows 2000/XPと同様にバックグラウンドで稼働するサービス・モードで動作可能だ。MacOS,Linux,FreeBSD,Sun SolarisなどのWindows以外のOSには未対応だが,順次公開していくという。

 SoftEther VPN 2.0には,Windowsのブリッジ機能を使わないで仮想ネットワークと既存のネットワークをブリッジ接続できる「ローカル・ブリッジ」機能を搭載する。ベータ3ではこのローカル・ブリッジを使った仮想MACフレームの処理能力が従来の約6倍に高速化された。また,仮想ハブ内のMACアドレス・テーブルの検索処理速度なども高速化し,テーブル内のエントリ数を従来の約6倍の6万5536件まで増やした。

 5月18日から開かれる「ビジネスシヨウ TOKYO 2005」では,今回のベータ3のSoftEther VPN 2.0を展示する模様。そこでは,SoftEther VPNに特化した専用ハードウエアを使ったデモなどを実施する予定。