総務省は「050」から始まるIP電話専用番号の5月16日時点での配布数を公表した。番号総数は1806万で,3月上旬の時点と変化なし。取得している事業者の顔ぶれも28社で変わりなかった。3月上旬の時点では2004年末の1802万から,わずかではあるが4万番号増えていた。

 これまで企業ではあまり活用されていなかった050番号だが,徐々に企業での利用も増えてきている。例えばJR東日本は,列車時刻,料金,忘れ物などの問い合わせ番号を「050-2016」で始まる4番号に4月1日から統一。050番号にすることで,全国どこからでも同じ番号で3分約10円の通話料金で問い合わせられるようにした。以前はJR東日本の管内44拠点それぞれで番号を公開していた。日本テレコムのIP電話サービスを使って実現している。

 こうした企業は今後も増えそうな気配。日本テレコムによると「1社で数千番号など,合計で数万番号の050番号をビジネスで利用したいという引き合いが来ている」(マネージドサービス事業本部プラットフォームサービス本部)という。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション