APCジャパンは5月13日,同社の電源管理製品が米シスコシステムズのIP電話システムに対応したと発表した。シスコのIP電話サーバーの最新版「Cisco CallManager4.x」との連携について技術認定を受けた。

 APCが認定を受けたのは,無停電電源装置(UPS)群と管理ユーティリティ。CallManagerにAPCの管理ユーティリティを導入することで,仮に電源が落ちた場合でも電源を供給しながらCallManagerを自動でシャットダウンできる。CallManagerはハード・ディスクを搭載したサーバーであり,アプリケーション・サーバーなどと同様に手順を踏んでシャットダウンする必要がある。またUPSに十分なバッテリーを搭載しておけば,CallManagerをある程度の時間,継続的に運用できる。

 APCはIP電話機へのUPSによる電源供給も推奨している。停電でIP電話が利用できなくなるだけでなく,ごく短時間の停電である瞬断でもIP電話機の再起動がかかり,瞬断から数分~10分間はネットワークやIP電話サーバーの負荷が極めて高くなってしまうからだ。これは再起動がかかった複数のIP電話機が,一斉にDHCPサーバーにIPアドレスを取得しにいったり,一斉にIP電話サーバーと設定情報をやり取りしたりすることが原因である。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション