日本通信は5月12日,ボーダフォンとの間で第3世代携帯電話を利用したデータ通信サービスに関する契約を結んだと発表した。日本通信はウィルコムとMVNO(仮想移動体通信事業者)契約を結び,PHSサービスを自社ブランドで提供中だが,これに携帯電話の品ぞろえを加えることとなる。同日から受注を開始した。

 第3世代携帯電話のサービスはMVNOではなくボーダフォンの回線を日本通信が再販する。日本通信はボーダフォンのサービスに自社のセキュリティなどのサービスをバンドルし,法人顧客に提供する。

 具体的には,「SecurePB」と呼ばれるセキュリティのサービスをバンドルする。SecurePBは,ユーザーのパソコンが社内LANにつながっているのか,インターネットなど社外にあるのかを判断。ファイアウォールやVPN(仮想閉域網)を自動的に適切な設定に変更する。このほか,ユーザーが携帯電話やPHS,無線LANそれぞれの通信手段を簡単に切り換えることができるツールも提供する。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション