NTT東日本は5月12日,子会社の都道県域会社の見直し策を発表した。実施日は7月1日。

 NTT東日本が都道県単位に3社ずつ置いているアウトソーシング子会社を,それぞれ1社に統合する。例えば北海道なら,NTTサービス北海道,NTTエムイー北海道,NTTビジネスアソシエ北海道の3社を統合。ただしユーザーの多い東京エリアは都単位ではなく,5ブロックに分けたエリア単位の会社構成にする。またNTT東日本の支店の法人営業業務は,統合した新会社へ委託する。

 また,設備系業務を担当するNTTエムイー都道県域会社が実施してた業務のうち,ネットワーク・センターから一括して実施できる業務についてはNTT-MEに委託する。具体的には,ネットワーク監視やリモートからの回線切り替え工事などである。NTT東日本で一部実施していた同様の業務についても,NTT-MEが一括して請け負う形態となる。

 統合の理由についてNTT東日本の三浦惺社長は,「仕事のやり方そのものを抜本的に見直すのが目的。支店をスリム化し残り3社を統合することで,業務の重複などを解消する」と述べた。

 一方,同様の子会社体制になっているNTT西日本は,「同様の統合は実施せず当面は現状のままでいく」(森下俊三社長)方針だ。

(山根 小雪=日経コミュニケーション