USENの子会社であるFTTH(fiber to the home)事業者ユーズコミュニケーションズ(UCOM)と,ADSL(asymmetric digital subscriber line)事業者のアッカ・ネットワークス(アッカ)は5月10日,業務提携を発表した。9月をめどに,共同でFTTHサービスの提供を始める。

 具体的には,アッカがADSL回線を卸しているインターネット接続事業者(プロバイダ)が,UCOMのFTTHをアクセス回線として使えるようにする。当初はUCOMが光ファイバを引き込んでいるマンションがサービス対象となる。

 UCOMはこれまで,USENとソニーコミュニケーションネットワークだけにFTTH回線を提供してきたが,アッカとの提携により,回線提供するプロバイダを大幅に拡大できる。UCOMに対応する具体的なプロバイダ名や利用料金などサービスの詳細は「おそらく7月くらいには発表できる見込み」(USEN)。

 またUCOMとアッカは,一般消費者向けだけでなく,法人向けのFTTHサービスの提供や,バックボーンの共同構築なども視野に入れて提携関係を強化していく予定だという。

(宗像 誠之=日経コミュニケーション