ソフトバンク・グループの携帯電話事業を統括するソフトバンク子会社のBBモバイルは4月28日,1.7GHz帯で第3世代携帯電話サービスを実現するための実験局本免許を取得した。埼玉県さいたま市内8カ所に実験用の基地局を設置し,電波の到達距離や端末のハンドオーバーなどを検証する。

 基地局メーカーには,カナダのノーテル・ネットワークスやスウェーデンのエリクソンなど,メーカー6社の製品を使う。通信方式はNTTドコモやボーダフォンと同じW-CDMA(wideband-code division multiple access)。高速パケット通信規格HSDPA(high speed downlink packet access)のデータ通信実験も実施する。

 BBモバイルの宮川潤一取締役は「今後の世界的な3Gの動向を見れば,W-CDMAの方が採用事業者が増える可能性が高い。そうすれば,端末のコスト・メリットなども出てくる」と語っており,本番の商用サービスもこのままW-CDMAを開始する公算が高い。