電話会社5社はKDDIと日本テレコム,パワードコム,日本テレコムIDC,フュージョン・コミュニケーションズ--の5社連名で,「NCC5社の主張が認められなかったことは,遺憾に思います」との不満を表明。「今後の進め方については,判決文を精査して検討します」としており,控訴するかどうかの判断は週明けになりそうだ。

 電話会社5社に訴えられ,勝訴した国側は麻生太郎総務大臣が「本日の判決は,これまでの国の主張を基本的に認めていただいた妥当な判決であると考えております」との談話を発表。「今後とも引き続き,電気通信市場の動向を注視しつつ適切に競争政策を推進してまいります」と結んだ。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション