YOZANは4月20日,PHSサービスの新規受付をテレメトリング・サービスを除いて停止した。今後はユーザーの利用状況を見つつ,サービス終了の検討を進める。「12月に計画しているWiMAXサービスに経営資源を集中するため」(同社)と説明している。なおテレメトリング・サービスとは,自動販売機の在庫など機器の遠隔管理にPHS網を利用するサービス。

 現時点では,同社のPHSサービスにはテレメトリング・サービスを含み8万4100のユーザーがいる。希望するユーザーに対し,WiMAXサービスへ有利な条件で移行できるようにする予定だ。さらに「できるだけユーザーに不利益のでない方法を検討中」(同社)と,ほかにも移行先を用意する見込みだ。

 アステル・グループは,北海道,北陸,九州の3地域で停波済み。中部は5月27日に停波する予定だ。関西のケイ・オプティコムと中国のエネルギア・コミュニケーションズは,音声電話サービスは既に終了し,データ通信サービスのみ提供中。沖縄では,ウィルコムが80%出資するウィルコム沖縄に2005年1月に事業統合済み。東北の東北インテリジェント通信と四国のSTNetは現在もサービス提供中だが,STNetは2004年7月に新規加入の受付を終了している。東北インテリジェント通信も,2004年12月からローミング・サービスや着信メロディ呼出サービスを停止するなど事業を縮小しつつある。