本多エレクトロンは4月15日,電力線通信(PLC:power line communication)の実証実験を2006年3月31日まで継続すると発表した。

 電力線通信は,電力線から漏れ出す漏えい電界がアマチュア無線や短波放送といった他の無線通信に与える影響が懸念されている。現在,総務省で実用化の検討が進められている真っ最中だが,電力線モデムからの漏えい電界の許容値を設定するかが焦点になっている。

 本多エレクトロンでは2004年9月に,漏えい電界を2年前に比べて1/50にまで抑えたと発表している。今後の実証実験で,漏えい電界低減技術を引き続き検証する。また,「今月から製品化の検討に着手し,規制緩和のタイミングに合わせて製品化したい」(本多エレクトロン)方針だ。

(山根 小雪=日経コミュニケーション