NTTドコモは4月14日,法人向けFOMA端末「M1000」を発表した(写真)。ビジネス用途に必要な機能をふんだんに盛り込んだ“フルスペック携帯電話”で,米モトローラと共同開発した。

 M1000が搭載する主な機能は,(1)POPおよびIMAPに対応した電子メール・ソフト,(2)一般のWebサイトにアクセス可能なフルブラウザ「Opera7.5」,(3)無線LANアクセスとBluetoothインタフェース,(4)スケジューラなどのPIM(personal information manager)--など。米マイクロソフトの「Office」ソフトやPDFファイルの閲覧も可能である。ただし,iモードには対応していない。

 欧州や米国で採用されている携帯電話システム「GSM」(global system for mobile communications)やパケット・データ通信方式「GPRS」(general packet radio service)にも対応し,FOMAとのデュアル・モード端末として,海外でも利用できる。

 システム・インテグレータや機器メーカーなどにアプリケーション開発キットを公開し,M1000で動作する専用アプリケーションも開発する計画。NECや富士通など,既に13社がアプリケーション開発に合意しているという。

 出荷時期については「夏のボーナス商戦には間に合わせたい」(NTTドコモ担当者)として明言を避けた。価格はオープンだが,参考価格についても「未定」(同)とした。