沖電気工業は,4月7日と8日の2日間にわたってホテル日航東京 (東京都港区)で開催中の「インテル・デベロッパ・フォーラム Japan 2005」の会場に,「トリプルプレイ」での利用を想定したセット・トップ・ボックス(STB)「OKI Digital Media Adapter」を参考出展した。トリプルプレイは通信事業者がブロードバンド接続,IP電話,映像配信の三つを同時に提供するサービス。

 OKI Digital Media Adapterは,ADSLモデムやONU(optical network unit)をつなぐLAN/WANポート,アナログ電話機をつなぐモジュラ式コネクタ(RJ-11),テレビをつなぐビデオ端子を装備。ファイアウォールやNAPT(network address port translation)などのルーター機能,呼制御プロトコルSIP(session initiation protocol)対応などのIP電話機能,MPEG-2/MPEG-4動画の再生機能を内蔵する。

 同STBは沖電気がトリプルプレイを提供する通信事業者に納入し,その事業者を通してエンド・ユーザーが購入またはレンタルすることになるとみられるが,「納入する通信事業者は未定」(沖電気)としている。

(武部 健一=日経コミュニケーション