ソフトバンクBBは3月22日,同社のIP電話サービス「BBフォン」と日本テレコム,ケイ・オプティコムが提供するIP電話サービス間で相互通話を開始したことを発表した。通話料は無料。ただし,ケイ・オプティコムのIP電話ユーザーとの無料通話は,2005年4月1日から2006年3月31日までの期間に限定している。2006年4月1日以降は,3分7.77円となる見込み。

 BBフォンと相互通話できるIP電話サービスは,日本テレコムが個人向けの「ODN IPフォン」,企業向けの「IP One IPフォン」,日本テレコムが卸業者となっているケーブル・テレビ事業者やインターネット接続事業者が提供しているIP電話サービス。ケイ・オプティコムが個人向けの「eo-netフォン」と「TELvision」,法人向けの「eo-IPセントレックス」と「eo-IPフォン」,既存の電話番号を継続利用できる「eo光電話」と「eo光電話オフィス」。

 BBフォンは個人ユーザーが中心ながら,利用回線数は2005年2月末時点で448万7000回線と国内最大規模を誇る。日本テレコムやケイ・オプティコムのIP電話を使う企業ユーザーにとっては,無料通話先が一気に拡大したことになる。

(加藤 慶信=日経コミュニケーション