日立製作所は3月18日,携帯電話向けの文字認識技術を開発したと発表した。新技術は紙に書かれた文字を搭載のカメラで撮影した後で携帯電話本体内で認識。書かれた文字と関連が深いURLに携帯電話のブラウザからアクセスするといった処理を可能にする。新技術を搭載した携帯電話向けミドルウエアを,3月にも日立オムロンターミナルソリューションズが発売する。

 現行の携帯電話程度の性能でも,かな漢字交じりの日本語を認識できるのがソフトの特徴だ。具体的な手順は(1)目的の単語を上下1行ずつを含めて大写しで撮影,(2)撮影した文字をテキスト・データに変換,(3)「『日立製作所』の右上に『電気』,左下に『半導体』という単語がある」といった単語の位置関係を認識,(4)専用サーバーに単語と位置関係の情報を送信,(5)専用サーバーから返信されたURLで読み込んだ単語と関連したWebサイトにアクセス――というもの。

 同技術を使えば,携帯電話から文字を入力しなくても文章内の単語に関連したWebサイトに容易にアクセスできるというメリットがある。