NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は3月3日,ブロードバンド回線を利用するテレビ会議サービス「ドットフォン ビジネスV」を開始すると発表した(写真)。3月8日から企業向けに提供する。

 ドットフォン ビジネスVの特徴は,パソコン同士だけでなく,NTTドコモの第3世代携帯電話サービス「FOMA」の携帯電話機を利用して会議ができること。FOMA端末のテレビ電話を利用し,外出先からも簡単に会議に参加できる。「保守点検などのフィールド・サービスで,現場とオフィスを結ぶ際に効果的」(NTTコムの長谷部敏治・コンシューマ&オフィス事業部IPサービス部長)。このほか,英会話の遠隔レッスンなどの用途も想定している。

 サービス提供に当たっては,NTTコムとNTTドコモのほかにNTTレゾナントも協力。複数の参加者が同時に会話をしても,明瞭に聞き取れる「音声ミキシング機能」などを提供した。

 サービスを利用する際は,専用のテレビ会議ソフトをパソコンにインストールする。NTTコムのインターネット接続サービス「OCN」のADSL(asymmetric digital subscriber line)またはFTTH(fiber to the home)サービスを利用することが前提となる。料金は,1ID当たり月額3150円。このほか,会議の参加者ごとに1分31.5円の利用料がかかる。FOMA端末を利用する場合の映像通信料は1分57.75円となる。