総務省は「050」から始まるIP電話専用番号の3月2日時点での配布数を公表した。番号総数は1806万で,2004年末からわずかに4万番号増えた。

 番号を増やしたのは2事業者。九州通信ネットワークと四国のSTNetの両電力系通信事業者である。両社とも2万番号を追加取得し,それぞれ保有数が4万番号となった。取得している事業者の顔ぶれは28社で変わりがない。

 3月1日には新生銀行がグループで約2500人の従業員を対象に個別の050番号を割り当て,異動時でも同じ電話番号を使い続けると発表した。こうした企業での採用が進むことで,個人向けの色合いが濃かった050番号も企業での認知度が着実に上がりそうだ。

 なお,050番号の配布を始めた2002年11月の時点では総数が660万。取得事業者数は5社だった。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション